人生
希望のしくみ (宝島SUGOI文庫) 作者: アルボムッレ・スマナサーラ,養老孟司 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2014/07/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 『希望のしくみ』というタイトルの秀逸さに、読み終わってから改めて感心した。 …
三国志 英雄ここにあり1 作者: 柴田錬三郎,正子公也 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン 発売日: 2008/09/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「人を、一度信頼されたならば、よけいな忠告はなさらぬことです」 劉備と張飛が…
「世界の神々」がよくわかる本 ゼウス・アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで (PHP文庫) 作者: 東ゆみこ,造事務所 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2005/12/02 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 45回 この商品を含むブログ (61件) を見る いやー、…
夜の来訪者 (岩波文庫 赤294-1) 作者: プリーストリー,安藤貞雄 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2007/02/16 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 71回 この商品を含むブログ (84件) を見る 友人に勧められて読んだ本。 「20分で読めるから!」というのは…
時間の比較社会学 (岩波現代文庫) 作者: 真木悠介 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2003/08/20 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 74回 この商品を含むブログ (58件) を見る このような非常に充実した内容の本を読むと、赤線だらけになってとっても困る…
みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの? 作者: 西村佳哲 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 2010/12/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (8件) を見る 自分の「生き方」や「働き方」に悩んだり迷ったりし…
緑の哲学 農業革命論: 自然農法 一反百姓のすすめ 作者: 福岡正信 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2013/05/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 何もしない運動 人類の未来は今、何かを為すことによって解決するのではない。何もするこ…
常世の舟を漕ぎて―水俣病私史 作者: 緒方正人,辻信一 出版社/メーカー: 世織書房 発売日: 1996/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 水俣病によって尊敬する父を亡くした、緒方正人さん。 彼自身もまた同じ病に冒されながら、国家・行政…
無力 (新潮新書) 作者: 五木寛之 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/04/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 『無力』。 「ムリョク」ではなく「ムリキ」と読む。 著者の五木さんによれば、「ムリョク」と「ムリキ」ではその意味する…
ニンジンの奇跡 畑で学んだ病気にならない生き方 (講談社+α新書) 作者: 赤峰勝人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/06/19 メディア: 新書 クリック: 20回 この商品を含むブログ (5件) を見る 無農薬、無化学肥料の「循環農法」で野菜を育てる百姓、赤峰…
経営の知識がない僕にもスッと読めてしまって、しかもワクワクする素晴らしい内容。 コーオウンド・ビジネスのメリットが説得力を持って書かれていて、しかもその事例がまた魅力的なので、思わず引き込まれてしまう。 コーオウンド・ビジネスとは、「社員が…
ふだんお世話になっている方が、「時間論を書かれている小説家の本がありますよ」と貸してくれた一冊。 とっても面白くて、一気に読み切ってしまった。 著者の保坂さんは小説家だが、書かれている内容は哲学そのもの。 それも単に論理を重ねるのではなく、「…
浦沢直樹さんをはじめ、多くの漫画家のバイブルとなっている、手塚治虫『火の鳥』シリーズの一冊。 悪行の限りを尽くしてきた我王を旅の共につけた良弁僧正。ある村で我王は冤罪によって囚われるが、良弁僧正は彼を助けることなくその村を去る。その理由を語…
大学院の学友が、訳者として本を出版した。 タイトルは、『いのちの営み、ありのままに認めて』。 いのちの営み、ありのままに認めて: ファミリー・コンステレーション創始者 バート・ヘリンガーの脱サイコセラピー論 完全復刻版 (東京創作出版叢書) 作者: …
「書くということは他の何よりも難しいのです。少なくとも書き始めることはそうです」(クリスティン・ハンター) 文章を書く人の多くが、この言葉に何度もうなずいているのが目に見えるようである(笑)。 ここでも強調されているように、難しいのは「書く…
「あした地球が滅びるとしたらどうする?」 誰もが一度はこんな話題で盛り上がったことがあるだろう。 小学生の妄想ネタのようでもあるが、なかなかバカにできない問いである。だって、地球があした滅亡しなくても、自分はあした死亡するかもしれないのだか…
「日本の特別地域 特別編集」シリーズの一冊。 思っていた以上にしっかり調査されていて、いわゆる「街歩きガイドブック」などとは一線を画す本格的な内容である。 今回は東京都北区編ということで、「赤羽」「十条」「王子」「滝野川地区」「田端」の地域ご…
同じ部屋、同じ場所、同じ空間に、「過去」「現在」「未来」を併存させる。 ふつうの感覚ではありえないこの事態を疑似体験させてくれるのが、この不思議な本『HERE ヒア』である。 しかもその時間幅は、「紀元前30億50万年から22175年まで」と、私たちの日…
訳者による説明を引用すれば、本書は、 「過去から現在までの著名な作家、芸術家、音楽家、思想家、学者など一六一人をとりあげて、それぞれ仕事、食事、睡眠、趣味、人づきあいなどにどう時間を割り振っていたかを紹介した」 もの、ということになる。 特に…
全編に漂う、都会の寂しさと閉塞感。 だが、それでも「都会に生きるしかない」人間の、いわば背水の書である。 だからこそこの本は、都会で生きる人間を鼓舞し続ける。 寺山修司の見事なところは、その都会で生きることの「むなしさ」から決して目をそらさな…
「本を読むと眠くなる」というのを利用して、読書を睡眠導入の儀式に利用している今日このごろ。 しかしこれがうまくいかないことがある。 言うまでもなく、ものすごく面白い本を読んでしまった場合だ。 こうなると、逆に興奮して眠れなくなってしまう。 そ…
本書を読み始めたのは、夏目漱石の『こころ』を読み終えた直後だったのだが、この偶然が、驚きの発見をもたらした。 それは、本書の次の部分を読んだ時のことである。 「実際、悲しみの力が極度のものとなると、魂そのものが大いに驚愕して、その自由な活動…
タイトルのとおり、マインドフルネスの入門書としては最適の一冊。「マインドフルネスとは何か」ということが、実に平易に説明されている。 この本は「スピリチュアルの教科書シリーズ」の中のひとつなのだが、いい意味で「スピリチュアル・スピリチュアルし…
『こころ』との出会いは、高校の教科書に載っていたものを読んだのが最初であった。おそらく、僕と同年代の人々は大抵そうなのではないだろうか。 それは思春期の若者の心に、鮮烈な衝撃を与えた。教科書の文章というカテゴリーを超えて、僕の心を捉えた。 …
僕がこの本を読んでいることを僕の友人が知ったら、「『明日クビになっても』って、もうとっくにクビになっとるやないか!」と突っ込まれること請け合いだが(笑)、ちょっと気になっていたので読んでみた。 結論から言うと、これはオススメ。会社に勤めてる…
「小説」を読むのは面白いが、「小説とは何か」を読むのもこれまた面白い。 「○○とは何か」というのは、一種の「定義づけの試み」である。「定義する」ということは、その対象を規定し、説明することだ。 正しい定義は、ひとつの対象に対してひとつだけ、と…
「朝型生活」の素晴らしさが喧伝される中で、我々「夜型人間」はずいぶん肩身の狭い思いをしてきた。 思い切って朝型に切り替えようとして、挫折し続けている人も多いはずだ。 考えてみれば、「早起きをしようとしてできない」日々の繰り返しは、毎朝が「敗…
「時間」という「実感はあるのに実体がない」ものの本質を、物理学の最先端から捉えようとするのが本書である。 基本的に物理学の話なので、当然ロジカルに展開するのだが、なにぶん一般人が考える物理の常識を軽々と超えていく世界。途中からは、かなり集中…
異例のヒットを飛ばした話題の漫画。 ご存知のとおり、1937年に出版された『君たちはどう生きるか』を漫画にしたものである。 ちなみに僕は原作のほうは読んでいないので、これはあくまでこの漫画についての感想である。 結論から言うと大変おもしろかったの…
僕が田中慎弥氏のことをはじめて知ったのは、テレビで放映された芥川賞授賞式の映像でだった。 ふだんテレビに映し出される映像は、ほぼ例外なく予定調和的なものだが、この人の佇まいは、「そういうこととは全く関係なくそこにいる」という感じだった。 な…