希望が閉ざされたら、本を開こう。

生き方を問い直す読書感想文

『感じるままに生きなさい 山伏の流儀』(星野文紘著、さくら舎、2017年)

終始ウンウンとうなずきながら読了した。 「魂のまにまに、気になることをやる。そうすると自分の魂がすごくよろこんで、強くなっていく。頭で決めないこと。感じたことからやりなさい。魂のまにまにを大事にして」(164頁) これはもう大きな紙に毛筆で書き…

『愛蔵版 まんが道』第1巻〜第4巻(藤子不二雄著、中央公論社、1986年〜1987年)

これを読んでいるあいだは、本当に青春時代に戻ったような気持ちになってしまった。 けれども、その青春時代の思いは今もやっぱり残っていて、主人公である満賀と才野の姿を、自分に重ね合わせずにはいられなかった。 自分が決めた道を進むことの喜びだけで…

『自分の中に毒を持て あなたは〝常識人間〟を捨てられるか』(岡本太郎著、青春出版社、1993年)

僕の人生に最も大きな影響を与えた一冊。 当時勤めていた会社を辞めたのも、今思えばこの本の影響が大きかったような気がする。それだけ大きな力を持った本だが、逆に言えば危険な本でもある。 やっぱり人にはそれぞれの性質というものがあるから、岡本太郎…

『「いい人生だった」と言える10の習慣』(大津秀一著、青春出版社、2013年)

「人生最後の日を考えたことが、ありますか?」 この本の表紙に書かれた言葉である。 子どもの頃から、「もし明日死ぬとしたら、どうする?」なんてことはよく言っていたけれど、問題はそれをどれくらいリアリティーを持ってイメージできるかだろう。 特に現…

【書評】リチャード・フロリダ著、井口典夫訳『新クリエイティブ資本論 才能が経済と都市の主役となる』ダイヤモンド社、2014年

僕はかつて、コピーライターとして広告クリエイティブの仕事に関わっていた。そのこともあって、旧版が出版された時から気になっていた本である。しかし手に取るまでには至らず、10年ほど経ってしまった。だが今回、ある人のすすめもあって、新たに出版され…